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ニューヨーク公共図書館本館「ステファン・A・シュワルツマン・ビルディング」


今日は用事があり5番街のニューヨーク公共図書館に来ました。この建物は、ニューヨーク市内に90以上ある公共図書館の本館として運営されています。

ボザール様式の歴史的建造物


本館がこの場所にオープンしたのは1911年5月23日のこと。国の歴史建造物にも登録されており、ニューヨークを象徴する建物として市民に愛されています。外観はコロンビア大学図書館やグランドセントラル駅と同様、ボザール様式です。当時主流だったスタイルなんですね。

建物名の由来


建物の正式名称は「ステファン・A・シュワルツ・ビルディング(Stephen A. Schwarzman Building)」です。ステファン・A・シュワルツ氏はブラックストーングループのCEOを務めている人で、2008年にニューヨーク公共図書館に1億ドル(約109億円)という巨額の寄付を行いました。正面入り口の床には彼の功績を称えるプレートがはめ込まれています。ほんと、1億ドルってとんでもない金額ですよね…。

入口にある2頭のライオン


入り口前には2頭のライオン像が設置されています。このライオンの顔がニューヨーク公共図書館のシンボルマークになってます。南側のライオンには忍耐を意味するペイシェンス(Patience)、北側のライオンには不屈を意味するフォーティチュード(Fortitude)という名前がつけられています。

名付け親は1930年代にニューヨーク市長だったフィオレオ・ラガーディア(Fiorello LaGuardia)氏で、不景気に打ち勝つために必要なメンタリティーを表しているんだとか(参考記事)。ライオン達には、クリスマスには首飾りが取り付けられたりして、建物同様、ニューヨーク市民に非常に愛されています。

エントランスホール


図書館には誰でも入館することができます。ドアを開けると広々としたエントランスホールになっており、ここで手荷物検査が行われます。このエントランスはクリスマスシーズンになると大きなツリーが設置されることでも有名です。

マクグロウ・ロタンダ


両サイドにある階段を上って3階まで行くと、マクグロウ・ロタンダ(McGraw Rotunda)という屋内広場に出ます。ドーム型の天井には、アメリカの画家Edward Laning氏による絵が描かれています。ミケランジェロを彷彿とさせる絵ですね。左右にはローズメインリーディングルームとエドナてバーンズ・サロモンルームへの入り口があります。

ローズ・メイン・リーディング・ルーム


そしてこちらがローズ・メイン・リーディング・ルーム(Rose Main Reading Room)です。2年越しの改修工事が2016年に終わり美しく生まれ変わっています。ニューヨークの観光名所として人気の場所で、観光客がひっきりなしに訪れます。両端の本棚には無数の本が並び、約16メートルの高さにある天井には雲の絵が描かれてます。


静かで荘厳な雰囲気の部屋ですが、ここも全ての人に開放されており、誰でも利用できます。本を読んだり、自習をしたり、こんな素敵な場所なら時間を忘れて過ごせますよね。

エドナ・バーンズ・サロモン・ルーム


ローズ・メイン・リーディング・ルームの向かい側にはエドナ・バーンズ・サロモン・ルーム(Edna Barnes Salomon Room)という別の部屋があります。ここも普段はリーディングルームになっていますが、パーティー会場としても使われるようです。壁には18世紀から19世紀に描かれた肖像画が飾られています。

図書カードについて

ちなみに、もしこの図書館で本やDVDなどを借りたい場合は図書カードを作成する必要があります。公式ページによると、ニューヨーク州に住んでいる方、働いている方、学校に行っている方、または固定資産税を払っている方は図書カードを作ることができるそうです。

Any person who lives, works, attends school or pays property taxes in New York State is eligible to receive a New York Public Library card free of charge.

カード作成にはまずオンラインの申請フォームに情報を入力します。その後、身分証明書を持って図書館の受付に行けばカードをピックアップできます。僕が作成した際は、カードの有効期限は3年でした。

というわけで、以上で5番街のニューヨーク公共図書館本館の紹介を終わります。ローズ・メイン・リーディングルームは本当に美しいので、ニューヨークに来る機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。また、以下の本でもニューヨーク公共図書館が紹介されてます。

死ぬまでに行きたい世界の図書館 (サクラムック)

表紙の写真がローズ・メイン・リーディングルームです。この本で紹介されているオックスフォード大学やアドモント修道院の図書館もぜひ行ってみたいです!

地図

EOS RPでフルサイズに挑戦中

Canon EOS RP

2023年7月に再生品(Refurbished版)を599ドルで購入。APS-C機(EOS Kiss)からフルサイズに乗り換えて写真撮影に挑戦中です。
Canon RF50mm F1.8 STM

2023年7月に購入してEOS RPに装着。2023年は標準レンズといわれる50mmにこだわって、NYの街を撮影してみます。

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