
今年もまた、ニューヨークに春がやってきました。すでにソメイヨシノの花は散ってしまいましたが、今は八重桜が満開なので、セントラルパークを歩いてきました。今年も八重桜のトンネルがきれいで、たくさんの人で賑わっていました。
桜のトンネルの場所

桜のトンネルがあるのは、ジャクリーン・ケネディ・オナシス貯水池の西側にある小道です。毎年4月下旬になると八重桜が両側に咲き誇り、長いトンネルが現れます。
桜が咲くと、春の訪れを祝う地元の人々や観光客が集まってくる知る人ぞ知るお花見スポットです。私も必ず毎年足を運ぶようにしています。
桜のトンネルを歩いていると、濃いピンクの花びらが風に舞い、地面には桜の絨毯が広がっていました。カメラを手に写真を撮ったり、キャンパスを設置して絵を描いたり、芝生に寝転がって本を読んだり、皆さん思い思いに桜を楽しんでいました。
セントラルパークの八重桜トンネル。すでにかなりの花が落ちてしまってましたが、なんとか間に合いました。#ニューヨークの風景 pic.twitter.com/W9HZIduPSA
— ニューヨークお散歩通信 (@OsanpoTsushin) April 29, 2025
八重桜の特徴

セントラルパークの八重桜は、明るいピンク色で、ふわっとした花びらが特徴です。八重桜の中でも特に目立つのが「カンザン(関山)」という品種で、毎年4月下旬から5月初旬に満開になります。
花が大きくて華やかなので、ソメイヨシノと並んで、春のセントラルパークには欠かせない存在となってます。私はこの八重桜を日本で見た記憶がないのですが、ニューヨークでは春になるとブルックリン植物園やルーズベルトアイランドなど、様々な場所で見かけることができます。
ニューヨークでは3月に早咲きのオカメザクラが咲き、その後、ソメイヨシノが満開になります。そして最後に八重桜が咲くので、1ヶ月以上に渡って様々な桜を楽しむことができます。
八重桜の歴史

セントラルパークの桜の歴史は、1912年に遡ります。この年、東京都からアメリカへ友好の象徴として約2,000本の桜の木が贈られました。この贈り物は、ワシントンD.C.のポトマック川沿いに植えられた桜が有名ですが、ニューヨークにも多くの桜が届けられ、セントラルパークに植樹されたそうです。
日本からこんな遠く離れた場所でも桜が楽しめるのは、先人のおかげなんですね。本当にありがたいです。

桜のトンネルの周辺にはカンザンが数多く植樹されているので、遠くに見えるマンハッタンのスカイラインと桜のコントラストに、ニューヨークならではの春の魅力を感じることができます。
最後に

セントラルパークには数多くのソメイヨシノや八重桜が植樹されているため、春を満喫するのに最高の場所です。
3月下旬から4月にかけてはソメイヨシノが花開き、4月下旬から5月にかけて八重桜が満開になります。今年は私ひとりで桜を見たので、来年は家族で八重桜のトンネルを歩けたらと思ってます。
八重桜が散ると、いよいよニューヨークにも夏が来ます。今年の夏もできるだけ公園やビーチに行って、子供たちと過ごしたいです。