体験レポート

小学校の建物を活用したコンテンポラリーアート専門の美術館「MoMA PS1」

何年か振りにMoMA PS1に行ってきました!

MoMA PS1はクイーンズのロングアイランドシティにある、コンテンポラリーアートを専門に扱った美術館です。最寄駅はコート・スクエア・ステーションになります。マンハッタンからだとグランドセントラルターミナル駅から地下鉄7番線に乗って3駅です。

入場料は大人10ドル

2021年8月現在、入場にはチケットの事前購入が必要です。公式ウェブサイトの購入ページに行って、空いている時間枠を選び、支払いを行います。以下料金です。

  • 大人 10ドル
  • シニア/学生 5ドル
  • Pay what you wish 0ドル(自分で料金を決める仕組み)
  • ニューヨーク住民 0ドル
  • 子供(16歳以下) 0ドル

大人1人の通常料金は10ドルです。しかし、もしニューヨーク市に住んでいる場合は無料になります。

チケットを購入するとQRコードがEメールで送られてきます。当日は、受け取ったメールを入口の受付で見せれば入場できます。ニューヨーク市に住んでいる人は受付でZIPコードを告げれば無料で入場できます。身分証明書の提示が求められるのかなと思いましたが、僕が今回入場した時は必要ありませんでした。

小学校だった建物を活用

美術館の名前にある「PS1」って何だろう?と思っていたのですが、Public School No.1の略なんですね。建物は1892年に建てられた歴史的なもので、最初は小学校として使われていました。

しかし、児童数が少なくなり1963年に学校が閉校し、その後は倉庫として使われていたそうです。「PS1」は建物が小学校だった時の名称を残したものなんですね。現在でも、ニューヨークでは公立小学校にはPS3とか、PS144などの名前がつけられています。

以前は美術館のすぐそばに「5 Poinz」という世界的に有名な落書きまみれの建物がありました。5 Poinzもアーティストが使うスタジオとして利用されていましたが、残念ながら今は取り壊されてしまっています。

アランナ・ハイスさんが設立

同美術館は、1971年にアランナ・ハイス(Alanna Heiss)さんが設立した「The Institute for Art and Urban Resources(IAUR)」が元になっています。IAURは使われなくなった建物をアーティスト向けのスタジオや展示スペースに活用することをミッションとした組織でした。

その活動の一環として、1976年にAlannaさんは元々小学校として使われていた建物を利用してP.S. 1 Contemporary Art Centerをオープンしました。当時は映像やお芝居などの形式を使った、新しいアートが登場していた時期で、作品を展示するための大きなスペースが必要とされていました。

そして、1999年になると、MoMAとP.S. 1 Contemporary Art Centerが統合されます。統合によって、展示、PR、教育など様々な分野で2つの組織が協力し、より効果的にアートの振興が行えるようになりました。

見所

MoMA PS 1の魅力は、たえず新しいアーティストの作品を展示していることです。定期的に展示物が入れ替わり、常にフレッシュな驚きや発見を与えてくれる場所です。そういう意味では、同じくコンテンポラリーアートを扱うマンハッタンのNew Museumと似ているように思います。

屋外の展示物

室内には入らないような大きな作品が、定期的に屋外に展示されます。実際に手で触れられる作品が多く、アートを身近で感じられます。また毎年夏になると、Warm Upという屋外ライブイベントも開催され、非常に盛り上がります。

屋内の展示

かつて教室だった場所がリノベーションされて、展示スペースになっています。今回はフランスの芸術家「ニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)」さんの作品を集めた企画展が行われていました。

ブックストア

1階にあるブックストアも素敵なのでぜひ立ち寄りたい場所です。コンテンポラリーアートに関する書籍や、子供向けの教材など、アートに関わる様々な商品が販売されています。ニューヨークのお土産を探すのにも良い場所です。

まとめ

MoMA PS1はマンハッタンにあるMoMAやメトロポリタン美術館に比べると規模はかなり小さいです。しかし、新しい実験的な作品を展示したり、屋外でライブイベントを定期的に開催するなど、非常にユニークな美術館です。人が集まる、地域密着型のアート空間を体験したい方にはお勧めの場所かなと思いました。

美術館の周りには、Sweetleaf Coffee Roastersや、Communiteaなどの素敵なカフェもあります。また最近オープンしたばかりのトレーダー・ジョーズ(Trader Joe’s)もすぐそばなので、お散歩ついでに立ち寄ってみるのも楽しいかもしれません。

以上、MoMA PS 1のご紹介でした。個人的にはニューヨーク住民は無料で入館できるという特典が嬉しいので、またぜひ行きたいです!

写真

地図

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Canon EOS RP

2023年7月に再生品(Refurbished版)を599ドルで購入。APS-C機(EOS Kiss)からフルサイズに乗り換えて写真撮影に挑戦中です。
Canon RF50mm F1.8 STM

2023年7月に購入してEOS RPに装着。2023年は標準レンズといわれる50mmにこだわって、NYの街を撮影してみます。

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