アッパーイーストサイドに、メトロポリタン美術館の分館となる「ザ・メット・ブロイヤー(The Met Breuer)」がオープンしたので、早速行ってきました。
この日はバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)のミュージアムズ・オン・アス(Museums on us)を利用して無料で入館させていただきました。ありがとうバンカメ!
ホイットニー美術館からの8年リース
ザ・メット・ブロイヤーはメトロポリタン美術館(MET)の分館として2016年3月にオープンしました。1966年から2014年まではホイットニー美術館として使用されていましたが、同美術館がチェルシーに移動したため、METの分館として使われることになりました。建物の所有権はまだホイットニー美術館にあり、METは8年間のリース契約をしているそうです。
コンクリートが特徴的な建物はモダニズム建築の巨匠であるマルセル・ブロイヤー氏によるデザインです。5階建てで、29,000sqftの展示スペースがあります。館内には窓が少なく開放的とは言えないのですが、その分、アート作品と集中して向き合えるような気もします。また、外からの光が少ない分、数少ない窓から入ってくる光を見ると、ハっとした気持ちになり、何か特別なものを感じます。
20〜21世紀のアート作品が中心
この美術館では主に20世紀から21世紀にかけてのモダンアートやコンテンポラリーアートの展示が行われています。メトロポリタン美術館というと、ホイットニー美術館やMOMAなどに比べると、巨大で保守的なイメージがありますが、ザ・メット・ブロイヤーはそんなMETのイメージを打ち破り、新しい息吹を吹き込む役割があるようです。
館内にはピカソによるキュビズム作品や、直線と限られた色のみを使ったピエット・モンドリアンの作品などが展示されていました。他にもブラック、グリス、レジェなど、代表的なキュビズム作家による作品を数多く所蔵しているそうです。
5階にはブルーボトルコーヒー
そして、美術館の楽しみの一つが館内にあるカフェですが、ここには5階にブルー・ボトル・コーヒー(Blue Bottle Coffee)が入ってました。これまた、若者や新しい流れを取り込もうという美術館の試みの表れなんでしょうか。週末ということもあり、カフェは大繁盛している様子で、レジの前には長い列ができていました。
バリスタさんが忙しく働くカウンターの前は広い休憩スペースになっています。座り心地の良いソファーやイスがたくさん設置されていて、美術鑑賞で疲れた足を休めることができます。
カフェスペースのすぐ隣にはブックストアーが併設されていて、様々なアート関連書籍が並べられています。
ということで、今回はMETの新しい分館「ザ・メット・ブロイヤー」のご紹介でした。
いつもながら、新しい美術館のオープンというのはワクワクします。今回も様々な作品に触れることができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。
通常、入館料は25ドルです(Suggested Admission)。ここでの入場券を持っていれば、同じ日にメトロポリタン美術館の本館や、アッパーウエストにある分館、ザ・メット・クロイスター(The Met Cloisters)にも入ることができます。MET本館やクロイスターも、久しく行っていないので、これを期にぜひまた訪れたいなと思っています!
情報源: Met Breuer opens at Whitney Museum’s old home on the Upper East Side | am New York
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