今週末はお天気が良かったのでハドソンリバー沿いを散歩してきました。その時、工事が行われている水上公園「リトル・アイランド(Little Island)」が見えました。どうやら基礎的な工事は終わって、公園内の植樹や道などを作る作業を行っているようです。
ハリケーン被害からの復興
リトルアイランドはピア54で建設が進む人工の島で、ハドソン川の水上に作られています。ハリケーン・サンディーが街を襲った際、多くのダメージを受けた周辺エリアを復興させるために計画されました。
2013年にビリオネアーのバリー・ディラー(Barry Diller)氏がハドソンリバーパークトラスト(Hudson River Park Trust)とパートナーシップを結びプロジェクトがスタート。今までにニューヨークにはなかった、非常にユニークな水上公園が建設されることになりました。
ちなみにディラー氏はティンダー(Tinder)やマッチドットコム(Match.com)を有するIACグループや、エクスペディア(Expedia)グループのチェアマンを務める世界的な事業家です。
チューリップ型の柱
この公園を設計したのはイギリスの建築ファーム「ヘザーウィック・スタジオ(Heatherwick Studio)」です。設計にあたって、インスピレーションとなったのは、ハドソン川の水面に見えるたくさんの杭でした。
この杭の上に公園ができたようなイメージにするため、チューリップ型のコンクリートの柱を立てて、土台にすることになったそうです。そう言われると、柱が杭のように見えてきました。
目玉は野外劇場
公園の造園を担当しているのはニューヨークを拠点とする「MNLA」です。園内には数多くの植物が植えられて、子どもたちの遊び場や、芝生の広場、展望デッキなども設置されます。そして、公園内の目玉の施設として、「The Amph」と名付けられた円形劇場も作られます。700人を収容できる野外劇場で、様々なパフォーマンスが開催される予定です。
完成は2021年春
公園に続く橋のそばには、2021年春にオープンという横断幕が設置されていました。コロナ禍で工事が遅れているとは思うのですが、完成に向けて作業が続けられているんですね。
ハドソンリバー沿いに建設されている水上公園「リトルアイランド(Little Island」。かなり工事が進んでますね!2021年春にオープンと書かれてました。楽しみです!#ニューヨークの風景 pic.twitter.com/izSiSwzdv5
— ニューヨークお散歩通信 (@OsanpoTsushin) June 13, 2020
完成したら住民たちの憩いの場としてだけでなく、人気の観光スポットにもなりそうです。今からオープンの日が待ち遠しいです!
情報源: Construction | Little Island @Pier55