橋の上から眺めるFDRやハーレム川は、なかなか新鮮でした!
2015年7月9日にオープンした「ザ・ハイ・ブリッジ(The High Bridge)」を初めて徒歩で渡ってきました。同橋はハーレム川の上にかかる、マンハッタンとブロンクスを結ぶ橋です。
「ザ・ハイ・ブリッジ」はかつて水道橋として、市に大量の水を供給する重要な役割を担っていました。しかし、老朽化が進んだため閉鎖され、その後は長い間放置されていました。ところが近年、市民の間から復活を望む声が上がり、2006年から一般公開へ向けて整備が始まり、ついに2015年にリニューアルオープンを果たしました。
今回はマンハッタン側の172番通り(172th Street)とアムステルダム・アベニュー(Amsterdam Avenue)から橋へと向かいました。
この小高い丘の上に建つウォーター・タワーが目印となります。FDRをジョージ・ワシントン・ブリッジに向かって車で移動していると見える例のタワーです。
公園に入り、階段を降りて、橋の入り口へと向かいます。
そして、こちらが「ザ・ハイ・ブリッジ」です!全長は約440メートルで、橋を渡った先がブロンクス。橋の上から川までの高さは約40メートルです。
入り口には橋が開通した年である「1848」の数字が刻まれています。なんと、今から160年以上も前!
橋は一直線にブロンクスへと続いています。横に昔ながらの手すりが残されていますが、低すぎて危ないということから、外側にフェンスが設置されています。
橋の上から北側を向くとこんな感じの景色が広がっています。下を走る高速道路はFDRです。ハーレム川にかかっている2本の橋は、手前が「Alexander Hamilton Bridge」で、奥が「Washington Bridge」です。このエリアには「ザ・ハイ・ブリッジ」を合わせるとなんと3本の橋がかかっているんですね。
そしてこちらが南側の眺めです。マンハッタンの高層ビル群が遠くに見えます。長方形で背の高いビルは「432パーク・アベニュー(432 Park Avenue)」。高さ約426メートルで、セントラルパークのそばに建つ超高級コンドミニアムです。
橋を歩いていくと、真ん中あたりで下に敷き詰められたタイルの模様が変わります。実は、橋が最初に完成した時は、橋の全てがローマ水道のようなアーチ状の形をしていました。しかし、そのままでは川に大きな船が通れないということから、1928年に、半分が鉄橋へと作りかえられました。その分かれ目がここというわけです。
また、タイルにはところどころ、丸いマンホールのようなプレートが埋め込まれています。それぞれのマンホールに、橋や、貯水池などについての説明が書かれており、歩きながら歴史を学べるようになっています。
ブロンクス側からマンハッタン側を見ると、橋の先の真ん中にウォータータワーが建っているのが見えます。
橋を渡りブロンクス側に到着すると、小さな公園になっていました。周辺エリアに住む人たちにとっては、ウォーキングやジョギングも楽しめる、絶好のレクリエーションの場所になっているなと感じました。
以上、「ザ・ハイ・ブリッジ」のご紹介でした。なかなかこのエリアに来る機会はないと思いますが、クロイスター美術館に行く時などに、頑張れば立ち寄れるのかも…しれません。