今日は蒸し暑い一日でしたが、気分転換に近くを散歩してきました。今回は行ったことがない場所を歩こうと思い、国連ビルなどがあるタートルベイと呼ばれるエリアを散策しました。
在外公館も集まる閑静な住宅街
ビークマンタワーという夜景が綺麗なバーがあるホテルの横を東側に入り、ビークマンプレース(Beekman Place)沿いを歩いてみました。 この道沿いは非常に閑静な住宅街で、国連ビルが近いこともあり、チュニジア在外公館や、ルクセンブルグ領事館などもありました。
突如現れた公園のサイン
ビークマンプレースを北に進んで51丁目で曲がると、道の先が崖になっていて行き止まりでした。そして、ここの鉄柵に「ピーターデトモルトパーク(Peter Detmold Park)」というサインがついていました。 辺りを見渡しても公園らしきものは見当たりません。崖の下には高速道路のFDRとイーストリバーが見えるだけです。
崖の下へ続く階段
公園はどこにあるのかウロウロと探していたら、公園サインの裏側に崖の下に降りる階段を発見しました。下に降りて、木に囲まれた細い道を進むと、そこには細長い公園が姿を表しました。
まさかこんな所に公園があるとは想像もしませんでした。背の高い木に囲まれているため木陰が多く、蒸し暑い日でも涼しく過ごせます。また、ベンチやテーブルもあるので食べ物や飲み物を持ってきてピクニックもできます。 住宅街で、近所に住んでいる人以外は、来る機会もないと思うので、ニューヨーク在住者でも知っている人は少ないのではないでしょうか。
イーストリバーに続く歩道橋
公園のすぐ横には高速道路のFDRが走っています。しかし、その上には歩道橋が架かっており、イーストリバーの水際まで行くことができます。
水際からは、クイーンズボローブリッジや、ルーズベルトアイランド、ロングアイランドシティーの高層ビルが見えます。高速道路を走る車の音で、やや落ち着かない場所ではありますが、非常に眺めが良く、気持ちがいい場所です。
歩道橋の上から見えた風景です。手前を流れているのがイーストリバー。川の向こう側がルーズベルトアイランドとクイーンズです。ロックダウン中なので、単調な生活をしていましたが、いつもと違う道を歩くのは大切ですね。良い気分転換ができました!#ニューヨークの風景 pic.twitter.com/ZcJTST0cnN
— ニューヨークお散歩通信 (@OsanpoTsushin) June 7, 2020
公園名の由来
それでは、公園名になっている「ピーター・デトモルト(Peter Detmold)」さんとは一体どんな方なのでしょうか?それには周辺エリアの歴史が関わっているようです。
公園のある周辺エリアは、今でも昔ながらの美しい住宅街として維持されています。しかし、以前このエリアをオフィス街にして再開発しようとする動きがあったそうです。
この再開発計画に対して、美しい街並みや住環境を守ろうとする住民たちから反対運動が起こりました。その運動の先頭に立ち、再開発からこのエリアを守ったのがピーター・デトモルトさんという方でした。
この功績を讃え、公園に彼の名前がつけられましたそうです。 同氏によって守られたこのエリアは、現在は歴史地区に指定されており政府によって保護されています。
情報源: Peter Detmold Park Highlights : NYC Parks