
自由の女神をリバティー島で見た後、スタチュークルーズ(Statue Cuises)の船でエリス島に移動しました。目的はこの島にある移民博物館を見学することです。
移民の国アメリカの歴史を知る上で非常に重要な場所なので、ここを訪れることができて本当に良かったと思いました。
クルーズ船でエリス島へ

エリス島にはスタチュークルーズに乗って行くことができます。船はマンハッタンの南端にあるバッテリーパークから出ていて、エリス島とリバティー島まで連れて行ってくれます。チケットの予約はオンラインで可能です。
スタチュークルーズ予約サイト:
https://www.statuecruises.com/
エリス島のメインビルディング

エリス島に到着すると目の前にメインビルディングと呼ばれる建物が見えてきます。フランスのルネッサンス調の荘厳な建物で、4つの角に塔が設置されているのが特徴的です。1900年にオープンした歴史ある建物ですが、1990年にリノベーションが行われ美しく生まれ変わりました。
建物の中には、アメリカの移民の歴史にまつわる写真や展示物が数多く設置されています。当時の人達が書いた手紙や、着ていた衣類なども数多く展示されています。
また、1820年から1957年に船に乗って移民してきた6500万人の記録について調べられるコーナーもあり、ここで自分たちの祖先について調べるアメリカ人の方も大勢いるようです。
移民の国アメリカを象徴する場所
映画「タイタニック」にもあったように、19世紀後半、ヨーロッパからアメリカに数多くの移民が渡りました。移民たちは入国の際、まずエリス島で審査を受ける必要がありました。
今は主に空港で入国審査があり、審査官に入国の目的を聞かれたり、指紋や顔の写真を撮られたりしますよね。当時は飛行機がなく船での入国だったので、審査がエリス島で行われていたというわけです。
当時の審査では名前や所持金などに関する29の質問に答える必要がありました。この際、身元不明な人や、感染症を持った人はエリス島に隔離され、入国拒否されることもあったんだとか。博物館の館内には当時の写真や使われていた書類などが数多く展示されており、入国審査の様子を垣間見ることができます。
移民の5人に2人がエリス島を通過

Wikipediaによると、アメリカ人の5人に2人が、エリス島を通過した移民を祖先に持つとのこと。僕の友人であるアメリカ人Gも、母方がアイルランド系なので、恐らく彼の祖先は船で大西洋を渡り、エリス島を通過してニューヨークの地を踏んだはずです。
移民達が運んできた荷物の展示もありました。みんな、大きな荷物を持って船に乗り込み、何日もかけてアメリカ大陸までやってきたんですね。今のように飛行機で気軽に行き来できた時代ではないですし、相当の覚悟で海を渡った人が多かったんでしょう。

僕の場合は、先祖代々ずーっと日本らしいので、最初はこういう移民の歴史になかなかピンときませんでした。エリス島の移民博物館に来て、これが日本とアメリカの国の成り立ちの違いなんだと実感することができました。
移民の国アメリカを知る上で、非常に貴重な経験ができる博物館でした。入国審査を行っていた当時の建物が残っているので、昔の人達はどういう気持でアメリカの地を踏んだのかに思いを馳せることができました。また機会があれば、ぜひ訪れたいと思います。