長らく整備が続けられていたハイラインのセクション2がオープンしたので、早速行ってきました。小雨がパラついてて、天気は微妙だったんですけどね…。
今回オープンしたのは、West 20th Stから30th Stまでの間の10ブロックの区間です。僕は今回、セクション2の北の端(ピンクのマーク)から南に下って行きました。
セクション2の北の端からは、まだ整備がされていないセクション3を見ることができます。ここが整備されると34th Stまでハイラインが伸びるようです。僕がニューヨークで生活を始めた頃にハイラインのセクション1がオープンしたことも、なんだかハイラインと一緒に成長していっているような感覚があるんですよね。なのでセクション3のオープンも楽しみです。その頃、僕は何をしているんだろうか…。
さて、こちらがセクション2の北側周辺です。線路と平行するように歩道とイスが作られています。繁華街から少し離れたところにあるので、都会の喧噪を忘れられる落ち着いた気分を味わえます。
歩道の脇に植えられた様々な植物も健在です。夏に向けて、今後ますますスクスク育つことでしょう。
高架橋の上にさらに歩道を作ってある場所もあります。ハイラインの昔の状態を残しつつ、それを上から眺められるようにする工夫です。線路もしっかりと残ってます。
ハイラインといえば、高架下を眺める事ができるビュースポットが特徴ですが、セクション2にも設置されてます。四角いフレームが取り付けられていているのが洒落てます。
セクション2の特徴は、隣接する建物の間をすり抜けていくところではないでしょうか。セクション1に比べて建物が近く、高い気がします。建物の陰になる場所も多いので、路地裏を歩いているような気分になります。
この写真からもわかりますが、セクション2はセクション1と比べて遊歩道が一直線なんです。でも、歩行者を飽きさせない工夫が随所にされてました。
そんなアイデアのひとつがこの芝生。芝生は歩道から少し高くなっており、ステージのようになってます。
The High Line (Section 2), originally uploaded by shinya.
僕が通りかかった時、ここではヨガをする人や、子供と遊ぶ家族などがいて、とても楽しそうな時間を過ごしていました。晴れた日には寝そべって日光浴とかもできますよね。
The High Line (Section 2), originally uploaded by shinya.
芝生のセクションのすぐ横には建物が隣接しています。建物の壁にもたれるようにイスも設置されてます。
そして、これまたセクション2の名物になりそうな、鳥かごです。歩道の両サイドにあって、鳥かごや餌をあげるための台が設置されています。
人もたくさん通るし、ほんとにここに鳥は来るのか…と疑心暗鬼でしたが、結構、鳥は来てましたよ。やっぱり餌は嬉しいんでしょうね。
イスや遊歩道などは、セクション1と統一されたデザインが使われてます。直線的なデザインは列車のレールを思い起こさせますよね。
というわけで、かなり大雑把ではありましたが、セクション2の体験談を書いてみました。セクション1は賑やかなエリアを通っていて、開放的でヒップな雰囲気ですが、セクション2はもう少し落ち着いた感じの遊歩道になってるという印象を受けました。住宅街を通ることもあって、アットホームな感じもあり、路地裏を歩いているような気分になりました。
植物と路地裏というと、なぜか東京の月島あたりを思い出してしまいます。月島の場合は盆栽だし、ちょっと考えが飛躍しすぎてるかもしれませんが…。 さて、ハイラインの今後ですが、セクション3はハドソンリバー沿いを走る高架橋上に作られる予定なので、これまたアクセントがあって素敵な遊歩道になることでしょう。 ただ、まだセクション3のオープンは大分先の話になりそうだし、それまでの間、しばしセクション2での散策を楽しもうと思ってます。