今年もニューヨークの街中に、ユニークなピアノが設置されているのを目にするようになりました。これは「Sing for Hope Pianos」と名付けられたアートプロジェクトで、2週間に渡り、カラフルにペイントされた88台のピアノが、ニューヨーク市内の様々な場所に設置されるというもの。ジュリアード音楽大学の学生だった方達が中心となって始まったプロジェクトで、今回で3回目の開催になるそうです。
もちろん、ピアノを見つけたらイスに座って、誰でも気軽に弾くことができます。鍵盤はガタガタだったりするのですが、調律はしっかりされてます。なので、上手な人が演奏を始めると、その場が一瞬にしてコンサート会場に早変わり。
ニューヨークという土地柄か、ジャズピアノが上手な人が多い気がしましたよ。プロなんだかアマチュアなんだかわからないレベルの高い人が突然現れピアノを弾いて、そして何事もなかったかのように去って行ったりするんですよね…。
場所によっては、ピアノ以外の楽器を加えて演奏会が行われていたりします。こちらはウエスト・ビレッジ付近のハドソン川沿いで見かけた光景です。
バイオリンとクラリネットが加わり、かなり本格的な演奏が繰り広げられていて、ミニコンサートのようになってました。
彼らは間違いなくプロか、大学とかで音楽勉強してる人達ですね!
これらのピアノですが、今年は6月16日まで設置されるそうです。88台が、ニューヨーク市の5区内に設置されているので、街を歩いていればかなりの確立で目にすることができます。ちなみに88台というのはピアノの鍵盤の数にちなんでいるんだとか。Sing for Hopeのウェブサイトに行くと、どこにピアノが設置されているか地図で確認できるようになっています。16日以降は地域の学校や病院などに寄付される予定のようです。
ピアノを屋外に設置するというとてもシンプルなアイデアですが、これによって市民の間で、コニュ二ケーションが生まれ、街が生き生きとしてくるんですよね。とても素敵なアートプロジェクトだと思います。