「味集中ブース」で一心不乱に食べてきました!
昨年ブルックリンにオープンして大きな話題となった「一蘭(Ichiran)」に初めて行ってきました。オープン当初は行列が凄かったので、行くのをためらっていましたが、最近は少し落ち着いたという噂が…。機は熟しました。
グラフィティーの街「ブシュウィック」
今回まず地下鉄のLトレインに乗って、モーガン・アベニュー(Morgan Avenue)駅で降りました。ここは壁の落書き、グラフィティーが有名なブシュウィックというエリアです。駅を出た瞬間からあちらこちらにカラフルなグラフィティーが目に入ります。
ここ数年、ブシュウィックには若者やアーティスト達が大量に移り住み始めていて、お洒落なお店やバーも次々とオープンしています。ただ、もともと工場や倉庫が数多くある場所で、今でもまだ殺伐とした雰囲気がかなり残っています。
本当にこんなところにラーメン屋さんがあるのだろうか…。
…と思っていたらありました。駅から歩くこと5分ほどでしょうか、ジョンソン・アベニュー(Johnson Avenue)沿いに「工場限定できたてラーメン」という日本語の看板が見えるではありませんか。なんとも字がデカイ!わかりやすい!
「Made in Brooklyn」の文字も刻まれています。日本、そしてブルックリンへの愛が感じられるサインです。ただ、いつの日かこのお店の壁も落書きだらけになってしまうのでしょうか…。
お店の隣には製造工場が!
建物の一番左には「一蘭製造工場」と、これまたデカデカと書かれています。お店と工場が一体となっているので、かなり大きな建物です。このブルックリン工場を拠点にして、全米に、さらにはカナダや南米にまで展開していくのかもしれません。
お店を訪れたのは土曜日の午後4時頃でした。時間帯が良かったのか、行列もなく、すぐ中に入れました。お店の暖簾をくぐると、店員さんが笑顔で迎えてくれて、テーブル席にするか、カウンター席にするか希望を聞かれました。一蘭といえば「味集中ブース」!僕は迷わずカウンター席を選びました。
ちなみにこちらはテーブル席です。天井から赤い提灯がぶらさがってます。日本の屋台のような雰囲気でした。
忠実に再現された「味集中ブース」
そして、こちらが今回僕が利用したカウンター席です。日本の一蘭とほぼ同じように再現されています。各席の上には番号がふられていて、入り口の店員さんが案内してくれた番号のブースに座りました。
隣の席とは仕切りで区切られてます。ただ日本と同じようにこの仕切りは外せるので、複数で来ても仲良く食べれます。僕の隣の二人は、それを知らないのか仕切りをつけたままラーメン食べてました。いや、知ってるけど集中するためにあえて仕切っていたのかも。
席につくと、店員さんがラーメンの注文用シートを渡してくれます。スープの濃さ、麺のかたさなどが選べます。
前を向いても、仕切りで上半分がかくされているので、店員さんの顔は見えません。ブルックリンで「味集中カウンター」を体験できるとは!
いや〜、なんだか楽しくなってきました。いろいろな仕掛けがあるテーマパークに来たような気分です。
テーブルの右前には店員さんを呼ぶためのボタンがあります。お会計の時もこのボタンを押せば店員さんがチェックを持ってきてくれます。
これは水が欲しいときのカードです。呼び出しボタンを押して、このカードを店員さんに見せるとお水を追加してくれます。
ブース左側には、替え玉とは何かを説明するシートが貼られていました。確かに、アメリカには替え玉を知らない人がまだまだ多いはずですからね!
ブース目の前の仕切りには一蘭のお店にまつわる情報や、おいしいラーメン作りに対するこだわりが英語で丁寧に説明されています。
日本の味をブルックリンで堪能!
そして、お待たせしました。こちらが一蘭の豚骨ラーメンでございます。そうです、メイド・イン・ブルックリンの豚骨ラーメンです!
もう一目見ただけで、これは間違いなく美味しいなと思いました。ネギの緑と、秘伝のタレの赤のコントラストが美しい…。
食べてみると、日本で食べた時と同じ、いやそれ以上のクオリティーを感じました。お隣の工場で材料を作っているからきっとフレッシュなんでしょう!興奮冷めやらぬまま、あっという間に完食してしまいました。
最後にお会計です。呼び出しボタンを押すと店員さんがチェックを持ってきてくれます。そのチェックを入り口のレジに持って行って支払いを済ませるシステムになっています。
ラーメン一杯、税金とチップ込みで20.58ドルです。
日本円にしたら一杯2千円を超えている計算になりますね…。一蘭に行ったことがある日本人の知り合いの間でもこの値段が必ず話題になります。ラーメンを1000円弱で日本で食べている僕らとしては、若干覚悟がいるよねと…。
まあでも、チップも込みですからね!そしてアメリカにいながら日本と同等、いやもしかしたらそれ以上のラーメンが食べられるわけですから僕は幸せです!でも、本音はチップ込みでせめて17ドルくらいだと嬉しい…かな…。
いずれにしても、店員さんのサービスもよかったし、ラーメンも美味しかったし、多分、しばらくしたらまた僕は行ってしまうと思います。ラーメン万歳!そして、アメリカで美味しいラーメンを提供してくださる一蘭スタッフのみなさん、ありがとうございます!