先日、ボストンを旅行中に、「ダンキン・ドーナツ(Dunkin’ Donuts)の発祥地がボストンということは有名だけど、第1号店とかないの?」という素朴な疑問が頭に浮かびました。シアトルに住んでいたとき、スターバックスの1号店を訪れたことがあり、ダンキン・ドーナツも当然あるのではないかと思ったわけです。
そして、すかさずウェブで検索してみると…、ボストン郊外の街クインシー(Quincy)にあることが判明!早速行って来ました。こちらが、そのダンキン・ドーナツ1号店です。
ボストンのダウンタウンからも遠くて、ガイドブックなどにも掲載されていないため、これはかなりのレアな観光名所なのでは!?お客さんは周辺に住んでいる風の方ばかりで、カメラを持った観光客丸出しの人間は、僕だけでした…。
とはいえ、第1号店とはいっても、完全に現代版のダンキン・ドーナツです…。第1号店と知らずにここでドーナツ買ってる人も多いんじゃないでしょうか…。
しかし、看板となっているロゴが創業当時のものと同じになっていて、それとなく第1号店とわかるようにはなってます。そして、ロゴの下には「ORIGINAL DUNKIN’ LOCATION -ESTABLISHED 1950」という文字が。うん、確かにここで間違いない!
お店の外には、ダンキン・ドーナツの歴史を語るこんなパネルが。ロゴやキャッチフレーズの変遷を知ることができます。
面白いのが、二つ目のロゴにはコーヒーとドーナツが組み合わせられているのですが、一番新しいロゴからはドーナツが消えてるんですよね(店名には「ドーナツ」が残っているけど…)。ビジネス的に、ドーナツよりもコーヒーに力を入れていて、スターバックスなどと競合するポジションにシフトしていったことがよくわかります。
店内は非常にモダンな作りになっています。ダンキン・ドーナツのモデル店舗みたいな位置づけなんでしょうね。最新の設備とデザインを備えてます。接客も他の店に比べて良かったような…。でも、ドーナツとコーヒーの味は、他のダンキンと全く同じでした。まあ、それはそうですよね…。
店内の一角にはダンキン・ドーナツの歴史的な写真などが飾られていました。
これが創業当時のお店の様子です。車で気軽に立ち寄れるというファーストフード店のはしりのような存在だったのかもしれませんね。
Wikipediaによると、今やダンキンは世界31カ国に9800店舗以上、全米に6700店舗以上を展開する巨大チェーン店なのだとか。1950年にはここ1店舗だけだったわけで…、いやー、スケールが大きい話ですね。
日本でドーナツといえば、ミスドことミスター・ドーナツですが、アメリカにはすでにありません…。ちなみにミスドを買収したのがダンキン・ドーナツの親会社で、昔ミスドだった場所はダンキン・ドーナツに改装されたようです。
いや、しかし第1号店を訪れるとうのは、その店のルーツだとか、発展の過程が見れていろいろと勉強になりますね。ありがとう、ダンキン1号店。
ダンキン・ドーナツ第一号店
543 Southerly Artery Quincy, MA