春休みを利用してニューオリンズに行ってきました。下の写真はニューオリンズの観光名所であるBourbon Streetで撮影したものです。非常に活気が溢れており、なんだか東京の歌舞伎町を思い出しました。
でもニューオリンズの魅力ってBourbon Streetだけじゃないんですよね。本当にいろいろな魅力的な所があって、非常に奥深い街でした。
ジャズを聞くにあたっては、Preservation Hallに行ってきました。ここは昔からのニューオリンズのジャズを保存する目的で作られた場所で、昔ながらの狭くて古い建物の中で、バンド演奏を楽しむことができます。椅子などは本当に少ししかないので、床に座ったり、立ったりして演奏を楽しみます。そんなシンプルで素朴な雰囲気が非常に素敵で、かつてのニューオリンズを疑似体験することができました。ミュージシャンの人達も非常に気さくで、いろいろと話をしてくれました。
今回はいくつかツアーにも参加したのですが、中でも印象に残ったのは「ハリケーンカトリーナツアー」でした。このツアーでは、被害のひどかった地域をバスでまわるというものでした。
バスのガイドさんは実際にカトリーナの被害に遭い、大変な思いをした人で、ガイドさんが語る当時の経験は本当に壮絶なものでした。そんな中、最後にガイドさんが、「どうしてそんな巨大なハリケーンが来るニューオリンズに住み続けるんだと多くの人に聞かれる。でも、それはここが私のホームだからとしかいいようがない。カトリーナが来て大変な思いをしたが、私はここを愛しているし、他の場所にうつる気はない。」と話していました。
出身地である東京を離れアメリカで生活している僕は、そんな彼の話を聞いて、故郷とは、ホームとは、といろいろと考えさせられました。
そして、ツアー中に、多くの被害を受けた場所を見たのですが、建物を建て直しサービスを再開している地元の商店、ダメージが残る家を修復しつつ生活を続ける人々などを垣間見ることができました。もちろん、復興には時間がかかるし、まだまだ大変な思いをしている人達も多いと思うのですが、ゆっくりながらも、着実に復興の道を歩んでいる光景を見て、人間の逞しさ、強さを感じました。
本当に今回は多くのものを得る事ができました。仕事のことを忘れて、今後のことを考えたり、英気を養ったりと、非常に充実した時間を過ごせました。あとジャズが生活に密着しているニューオリンズに来て、音楽って本当に大切だなと思いました。また数年後に、ニューオリンズをおとずれることができればなと思っています。
flickrの方にも写真をアップしましたので、ぜひご覧下さい。