写真撮影スポット

魔法の百貨店バーグドルフ・グッドマンのホリデーウィンドウ


今年は年末年始をニューヨークで過ごすことになったので、ホリデー気分を味わうために久々に5番街に行ってきました。今回目指したのは超高級百貨店のバーグドルフ・グッドマン(Bergdorf Goodman)です。毎年ホリデーシーズンになるとショーウィンドーに斬新でアーティスティックな作品が展示されて話題になるお店です。今までしっかり見たことがなかったので、今年こそはと思い足を運びました。


バーグドルフ・グッドマンは1901年に創業した老舗で、格式高い超一流百貨店として世界中にその名を轟かせています。現在はニーマン・マーカスによって運営されており、年間の売上額は6億ドル(約657億円)にものぼる全米で最も成功している百貨店です。お店はマンハッタン5番街の57番と58番の間にあり、5番街を挟むように本館とメンズ館が分かれています。

バーグドルフ・グッドマンのショーウィンドウは人通りが多い5番街に面しているため、毎年華やかなホリデーディスプレーが設置されます。2019年のホリデーウィンドウのテーマは「GoodTimes」。ディスプレイにはピンボールマシーンやカードゲーム、チェス、レコードプレーヤーなどのアイテムが使われており、懐かしい良き時代を連想させるファンタジックな世界観が表現されています。頭上から下を眺めるように構図になっており、アート作品のような仕上がりです(参考記事)。


ディスプレイは、同社のビジュアルプレゼンテーション部署のシニアディレクターDavid Hoey氏が中心となって作られています。コンセプト作りから完成までは1年を要するらしいので、かなりの大仕事ですね。お店のコンセプトやメッセージを伝える上で、ショーウィンドー非常に重要な役割を担っているんですね。

バーグドルフ・グッドマンはファッションデザイナーにとっても非常に重要な存在です。「ニューヨーク・バーグドルフ魔法のデパート」という映画で、マーク・ジェイコブスもインタビューで「この店に自分の服が並ぶのが見たかった」と語っています。ここにお店がないとデザイナーに未来はないとまで言われることもあるそうです。

かのマイケル・コース(Michael Kors)氏も当時バーグドルフのファッションディレクターだったドーン・メロー(Dawn Mello)氏に見いだされました。ドーン氏は1981年、マイケル・コースのコレクションを見て、同店に売り場を設けるためのオファーを出しました。それをきっかけにマイケルコースは世界的なブランドへと成長したそうです。

ほかにも超高級百貨店としての様々な逸話も残されています。ジョンレノンとヨーコオノがクリスマスイブに40万ドルの毛皮を購入したとか、エリザベステーラーが白いミンクの耳当てを200個注文して1週間以内に作らせた…なんていう話もあるそうです。(参考記事)。

同店の創業者ヘルマン・バーグドルフ(Herman Bergdorf)氏がユニオンスクエアーで仕立て屋さんを始めたのが1899年のことでした。その後1928年から5番街に移動してから今日に至るまで同店はデザイナー達の目標であり、ニューヨークのファッション界を牽引する存在です。

みなさんもホリデーシーズンにニューヨークに来る機会があれば、ぜひバーグドルフ・グッドマンのホリデーディスプレーを楽しんでください。そして、店内にも入って、超高級百貨店の雰囲気を味わってみてください!

EOS RPでフルサイズに挑戦中

Canon EOS RP

2023年7月に再生品(Refurbished版)を599ドルで購入。APS-C機(EOS Kiss)からフルサイズに乗り換えて写真撮影に挑戦中です。
Canon RF50mm F1.8 STM

2023年7月に購入してEOS RPに装着。2023年は標準レンズといわれる50mmにこだわって、NYの街を撮影してみます。

関連記事

更新情報を
FBでお知らせします