かつて貨物鉄道が走っていた橋を、歩行者専用の橋として生まれ変わらせて多くの観光客を集めている「ウォークウェイ・オーバー・ザ・ハドソン州立歴史公園(Walkway Over the Hudson State Historic Park)」に行ってきました。
今回も車でハドソン川を北上すること約1時間半、アップステートのハイランド(Highland)という街にたどり着きました。ここで車を駐車して橋を渡ります。橋を渡って目指すのは、メトロノース鉄道ハドソン線の終点駅として知られるポキプシー(Poughkeepsie)です。
橋の正式名称はポキプシー橋(Poughkeepsie Bridge)なんだそうです。もともとは鉄道用に作られた鉄橋なので、余計な装飾がなく、なんとも無骨な感じのデザインです。ただ、逆にそのムダのなさからなのでしょうか、古さを感じさせません。むしろモダンにすら見えます。ニュージャージーのニューアークのあたりにもこういう鉄橋見かけますよね。
…で、橋を渡ってみましたけど、いや〜気持ちがいい!マンハッタン周辺だと、ブルックリン橋やジョージ・ワシントン橋も徒歩で渡れるのですが、車も走っているので、落ち着かないんですよね。でも、ここは歩行者や自転車のみなので、なんとものびのびとした気分で歩けます。
橋の距離は1.28マイルなので約2キロです。気分よく歩けるのであまり長さを気にしてませんでしたが、歩行者用の橋としては世界で最も長いんだそうです。往復すると4キロですからね…。いい運動になりました。
下には雄大なハドソン川が流れてます。水面から橋までの高さは212フィートなので、約65メートルあります。これまた結構高いですね。
南側に見える橋はミッド-ハドソン橋(Mid-Hudson Bridge)です。こちらはビュンビュン車が走ってます。ミッド-ハドソン橋も歩いて渡ることができるようで、ポキプシー橋と両方渡るというトレイルコースも整備されてました。
歩くだけでなく、自転車やキックボード、一輪車に乗ってる人もいました。
疲れたらベンチで一休み。この橋の上にいると、時がゆっくり流れる感じがします。
ちなみに、ポキプシー橋が完成したのは1889年1月ということなので、なんと今から120年以上も前の話です。こういう話を聞くたびに当時のアメリカは技術が進んでたんだなと思ってしまいます。
ちなみに日本最古の鉄橋を調べたところ、東京都江東区にある八幡橋がそうらしいです。こちらが完成したのが1878年なので、ポキプシー橋よりも前!といっても、全然スケールが違うのですが…。
この橋は1974年の5月にその役目を終え、使われなくなっていました。しかし、1979年にアメリカ合衆国により歴史登録財に指定され、2009年10月に州立歴史公園として一般公開されるようになったそうです。
マンハッタンのハイラインもそうですが、鉄道用の鉄橋を歩行者に開放するというのは、本当にナイスなアイデアですよね。今では年間50万人以上の人がここを訪れ、橋を渡るそうです。いやはや、これだけスケールの大きい橋ですから、納得です。
そして、歩くこと数十分。ついに対岸の街、ポキプシーに到着しました。橋の上からはポキプシーの街全体が見渡せます。
せっかくポキプシーまで来たので、橋を渡った後は、人気デリ「ロッシ・ロルティセリア・デリ(Rossi Rosticceria Deli)」でランチをしてきました。普通の住宅街に、ポツンとあるお店なんですが、かなり地元では有名なようでひっきりなしにお客さんが入ってました。
こちらが今回注文したパニーニです。イタリアの本場の味!という感じで、おいしかった!Yelpの評価がものすごく高かったので行くことにしたのですが、このお店は本当に当たりでした。
というわけで、本日はウォークウェイ・オーバー・ザ・ハドソン州立歴史公園のご紹介でした。新緑の今の季節も非常に美しかったのですが、紅葉の季節はさらに素晴らしいとの話も聞きました。ぜひぜひまた紅葉が始まる秋にまた行けたらなと思っています。
Walkway Over the Hudson
64 Parker Ave
Poughkeepsie, NY 12601
http://walkway.org/