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ドラッカーと会計の話をしよう

今年の目標の一つに、会計の基本を学ぶということがあるんですが、その流れで購入した一冊です。実は先日紹介した「もしドラ」と同じコーナーにあって、一緒に買いました。「もしドラ」と同じく、物語仕立てで、ドラッカーの考え方を身近に感じられるような工夫がなされてます。

ドラッカーと会計の話をしよう ドラッカーと会計の話をしよう
林 總
中経出版 2010-09-22
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主人公は町田さんというイタリアンレストランのオーナー。町田さんはレストランの経営が全然うまくいっておらず、お店を売り払おうと考えていたのですが、偶然、飛行機の中で西園寺さんという紳士に出会い、彼からいろいろなアドバイスを受けるという話です。

利益を強調することは、事業の存続を危うくする

全編を通じて語られているのは、短期的な利益の増加にだけ取り付かれてしまうと、長期的な事業の存続が難しくなるということ。計算上、たとえ利益が上がっていたとしても、それが実際のキャッシュを生み出していなければ、会社は破綻してしまう。

これ、当たり前なことなんですが、経営が危うい会社だと、特に難しいことなんですよね…。あの手、この手を使って、毎月の利益を出そうとしてしまう。こういった短期的な利益を信頼することがいかに危ういかが強調されています。

新たな価値だけが新たなキャッシュフローを生み出す

そして、短期的な利益だけを追求してしまう負のスパイラルから抜け出すには利益ではなく、新しい価値を創造すること、価値を生み出す仕組みを作り出すことが最も重要だということが書かれてます。確かにもっともなことなんですが、新しい価値を作り出すっていうのは難題ですよね…。

でも、この本のよいところは、新しい価値を生み出す方法について、具体的なアドバイスを紹介してくれるところ。特に大切なのは、新しい価値を生み出すには戦略を持たねばならず、商品の絞り込みや、商品の入れ替えを意識的に行っていくことが必須であるというんですね。

会社が新陳代謝を続けるためには、製品開発を怠ってはいけない

特にこの商品の入れ替えについては、非常に納得させられました。現在の主力製品、明日の主力製品、昨日の主力製品と、それぞれの商品には寿命があり、企業側は常にその賞味期限に敏感にならなければならない。

こういう話を聞くとやはり思い浮かぶのはAppleですよね。数年前までの主力製品はiMacやMacbookだったのに、それがiPhoneになり、iPadになり…。古くなった製品と新しい製品をためらうことなく入れ替えて行き、常に新陳代謝をはかっています。他の企業では、PCメーカーからサービスプロバイダーに大きく転換を遂げたIBMなんかも思い浮かびます。

短期的な利益でなく、常に新しい価値を生み出すことができる仕組みづくりに尽力すること。非常に難しいミッションではありますが、自分のできる範囲の小さな仕事の中で、何か変化を起こせればなと思います。

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