体験レポート

ニューヨーク公共図書館 -豪華な閲覧室が必見の5番街に建つ図書館

先週末、はじめてニューヨーク公共図書館(The New York Public Library)の館内に入ることができました。この図書館は、ブライアントパークやブックオフ、紀伊国屋なんかに行くときに必ず目にする建物なのですが、一度も中に入ったことがありませんでした。図書館の中は本当に奇麗だという噂を聞いていたのでいつの日かと思っていましたが、ついに実現しました。…っていうか、一般の人も普通に入れるんですね…。それを知らなかっただけです…。

The New York Public Library, originally uploaded by shinya.

残念ながら建物は外観は改装中でしたが、ここの図書館こそが、ニューヨークに89ある公共図書館の頂点に立つ場所。ほんと歴史を感じる迫力ある建物なんですが、こういった建築スタイルはボザール(Beaux-Arts)様式と言うんですね。なんでも、グランド・セントラル駅やコロンビア大学の図書館と同じ様式だそうです。そういわれると共通点を感じるような…。

The New York Public Library, originally uploaded by shinya.

入り口から中へ入ると広々とした大空間が。これ、周りの壁から何から全て大理石でできてるようです(多分)。豪華かつ何か神聖な雰囲気が漂ってます。一階にはアート作品が展示されている部屋などもあり、様々なイベントも開かれているようです。また、階段を上がったところにはニューヨークの公共図書館の歴史が学べるコーナーなんかもあります。

The New York Public Library, originally uploaded by shinya.

そして、さらに階段を上ると…、

読書や勉強をするためのリーディングルーム(The Rose Main Reading Room)が…。

The New York Public Library, originally uploaded by shinya.

いや〜、噂には聞いていましたがここのリーディングルームの美しさには驚かされました。両側にある大きな窓、天井に描かれた絵画、天井からつるされたライト、そして広々とした開放的な空間…。

実はアメリカの大学で学生をしていた時、ず〜っと図書館でアルバイトしていたんですが、また働きたくなりました…。それほどまでに僕にとっては圧倒的な空間でした。

ズラリと並んだ机では、たくさんの人が読書や勉強に励んでいたんですが、なんだかうらやましくなりました。ここでの勉強ははかどるだろうな〜。いや、ほんと、何もしなくても賢くなった気分にさせてくれます。

両サイドの棚には百科事典や辞書などが。

The New York Public Library, originally uploaded by shinya.

目についたのがラップトップを持ち込んでいる人が本当に多かったこと。机にはコンセントも完備していて、バッテリーがなくなる心配もありません。建物は昔のままですが、細かいところではちゃんとテクノロジーが組み込まれてます。

The New York Public Library, originally uploaded by shinya.

なんと、ラップトップ・ローン(Laptop Loan)のコーナーもあって、図書カードさえ持っていればラップトップパソコンを無料で借りることもできちゃいます。

Laptop Loan, originally uploaded by shinya.

館内は広くて、いろいろな部屋があったのですが、僕がふらりと立ち寄ったのが世界各国の地図が検索できるマップルーム。ここの天井もゴージャス。

Map Room, originally uploaded by shinya.

こちらはマップ・ルームにあった地球儀です。

Map Room, originally uploaded by shinya.

そしてライプラリー・ショップもあって、ここでニューヨーク関連の本やグッツを購入することができます。お土産を見つけるのにもよさそうなところでした。

The Library Shop, originally uploaded by shinya.

というわけで、この図書館、想像以上に美しい場所でした。なんといってもリーディングルームには本当に驚かされました。今回は完全に観光してしまいましたが、次回は図書館の利用者として訪れたいなと思います。ははは。

The New York Public Library, originally uploaded by shinya.


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2023年7月に再生品(Refurbished版)を599ドルで購入。APS-C機(EOS Kiss)からフルサイズに乗り換えて写真撮影に挑戦中です。
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2023年7月に購入してEOS RPに装着。2023年は標準レンズといわれる50mmにこだわって、NYの街を撮影してみます。

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  • MARUYAMA Takahiro
    05/04/2010 at 12:12 AM

    すごく良いレポートです。
    僕は日本の小さな田舎の村の図書館を運営している指定管理者(NPO法人)の者です。
    かつて「未来をつくる図書館」菅谷明子著でNYPLの図書館サービスのすごさに触れましたが、最近の様子を知りませんでした。
    もしよかったら、これからもニューヨークの図書館事情などを教えていただけるとうれしいかぎりです。

    ちなみに…僕はここにいます。
    山中湖情報創造館
    http://www.lib-yamanakako.jp/

  • shinya
    05/04/2010 at 10:15 PM

    Maruyamaさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
    そうですね、また機会を作って図書館のこと書けたらと思っています。

    アメリカの図書館システムは本当に素晴らしいなと思います。本の貸し出しという枠を完全に超えて、学ぶ場、教育の場といった役割を大きく担っている印象があります。東海岸の図書館はどこも歴史があって素敵なんですが、個人的には新しくて広い、西海岸の図書館も好きなんですよね。大学の図書館も、パソコンの環境など、常に新しいハード、ソフトが導入されるので、学生時代はいつもそれが楽しみで図書館に行っていたました。

    Maruyamaさんもお仕事を通じていろいろな試みをされてるんですね。今度日本に帰国したとき、ぜひ山中湖情報創造館のほうに足を運べたらと思ってます。

    これからもどうぞよろしくお願いします。